世界で一番貧しい大統領のスピーチ



7月16日(日)教会学校「天に富を積みなさい」

本屋さんで見かけて買った絵本「世界でいちばん貧しい大統領のメッセージ」についておはなしをしました。2012年ブラジル・リオデジャネイロで開催された国際会議で、当時のウルグアイの大統領ホセ・ムヒカさんのスピーチを絵本にしたものです。

軍事政権下で13年もの間投獄され、政権交代後に政治家として活動しはじめ、2010年から5年間大統領としての任期を務めました。

大統領になっても、以前と同じように質素な服を着て公邸には住まず収入のほとんどを寄付し、小さな農場に奥さんのルシアさんと動物たちとつつましく暮らし、友人から譲り受けた古いワーゲンを運転し、大統領の仕事に出かけていたのです。ウルグアイでは大統領の再選が禁止されているため、惜しまれながら退任した彼は、いまでも国民から愛され「ぺぺ」の愛称で親しまれています。

彼のメッセージは、消費社会に翻弄され、地球環境を破壊しつづける人類へ「何のために生れてきたのか?ほんとうの幸せとは何か?いま生きる私たちが次世代に遺すべきものは?」と問いかけ、力強く心を打ちます。敬意を込めて「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ばれることについて、ムヒカ大統領は「私を自分を貧しいと思っていない。ほんとうに貧しい人は、ぜいたくな暮らしを保つためだけに働く人だ。」と言っています。

彼の言葉や生き方を学ぶなかで、聖書の言葉「天に富を積みなさい」(マタイによる福音書6章19~21節)が思い浮かびました。ムヒカ氏のことばと、イエスさまのことばが重なるのです。こどもたちが、やがて「自分は何をするために生れてきたのか?幸せって何だろう?」と考えるようになったとき、この日のムヒカ元大統領の逸話と聖書の教えを思い出してくれたらと思います。


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