近江八幡教会のあゆみ

 

 かつて織田信長は安土(近江八幡市安土町)に城を築き、イエズス会宣教師オルガンティノに神学校(セミナリオ)を建てさせ、これを中心として新しい都(理想郷・神の国)をつくろうとしました。

 

 わたしたちの教会は、同志社の創立者新島襄ら宣教師たちの近江伝道に始まります。1879年、この町にプロテスタントのキリスト教が伝えられると、信徒たちは聖書を講義する「八幡講義所」を創り、牧師を招いて伝道をし、1901年に「八幡組合基督教会」を設立しました。この地は仏教や神道に熱心な土地柄であるため、教会は20年余りの年月、苦難を経験いたしました。キリスト教の伝道はなかなか進まなかったのです。しかし、そうした中にあっても、教会はしだいにこの地に根を下ろし、小さな幹をもつ木となりました。

 

 1905年、ヴォ-リズが来幡し、この地に近江ミッション(兄弟社)をつくりました。わたしたちの教会とも深く関わりながら働きをしたヴォ-リズは、この地が世界の中心であり、この地を神の国とすることを夢見ていたのです。その関わりは、神が八幡教会という台木に、ヴォ-リズという枝を接木したと例えることができます。小さな幹と根を持つ教会に、実をならせる枝が接木されたのです。その結果、台木を得たヴォ-リズたちの働きは、この地に豊かな実りをもたらすようになりました。そして教会はこの枝の力を受けて、より深くこの地に根を張り幹を太くすることができたのです。

 

 今、わたしたちの教会は、こうした先人たちの夢を継承しつつ、この町の教会としてキリストの平和の実現(理想郷・神の国)のために働きをしています。

 

「神の国は何に似ているか。それは、からし種に似ている。人がこれを取って庭に蒔くと、成長して木になり、その枝には空の鳥が巣を作る。」

(聖書 ルカによる福音書13章18~19節)

 

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