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執筆者の写真hachimankyoukai

3月3日(金)世界祈祷日


 毎年3月の第1金曜日、全世界で開催される「世界祈祷日」は、およそ140年前アメリカで移住者や抑圧されている人々を覚えて祈ることから始まりました。2度の世界大戦の経験から、地球規模の視野をもって和解と平和を求める世界的な運動に発展しました。

 そのアメリカで、いま大統領によって移民や難民を排除する政策が実行されようとしているとは・・・。

今年はフィリピンからのメッセージを聞きました。両親を亡くした15才の少女が18才と偽って働いて家族を養わなければならない現実や、農場の仕事だけでは生活できず路上で物を売ったり…それでも日々の食事もままならず、家に水道を引くことができず、公共の水道まで水を汲みにいかなければならない女性、2013年11月のヨランダ台風で店も家も失った69才の女性がいまも近所の人々とともに仮設小屋に住み、食べ物を分け合って暮らしていること、政府からは何の援助金もないことなど、同じアジアにいながらあまりにも知らないフィリピンの女性や子どもたちのことを知り、祈りを捧げました。

 フィリピンでは、貧しさから学校に行けず、都会や海外で家庭内労働(お手伝いさん)に従事する少女が200万人にも及ぶそうです。家庭内労働者を守るために2012年「カサムバヘイ法」が制定されましたが、虐待や不平等があとをたたないということです。また、フィリピンの歴史上初めて3000人が亡くなるという悲劇をもたらしたヨランダ台風の被害に対して何十億ドルという義援金を国際社会から送られながら、政府の復興プログラムは遅々として進まないなど、

 胸が押しつぶされそうな現実が今日もフィリピンの女性たちを苦しめています。

「マタイによる福音書20章1~16節わたしはあなたに不幸なことをしているか」に学び、神の前ではすべての人は平等で公平であることを感謝しました。八日市教会より9名、近江金田教会より5名、私たちの教会から15名が出席しました。礼拝後は、おいしい食事をいただき自己紹介や手話で讃美歌を歌ったり、ひさしぶりにお会いする他教会の方々とおしゃべりが弾みました。

 今日、全世界で捧げられた祈りが、平和と平等の世界を実現する力になりますように。



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