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≪次月 6月(2026)礼拝説教要旨 前月≫

2026. 6. 7 聖霊降臨節第3主日礼拝
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< 今 週 の 聖 句 >

主よ、今こそ彼らの脅しに目を留め、あなたの僕たちが、思い切って大胆に御言葉を語ることができるようにしてください。…祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、大胆に神の言葉を語りだした。                 (使徒言行録4章29・31節)

 

   「大胆に御言葉を語る」      深見 祥弘牧師

< 今 週 の 聖 句 >

主よ、今こそ彼らの脅しに目を留め、あなたの僕たちが、思い切って大胆に御言葉を語ることができるようにしてください。…祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、大胆に神の言葉を語りだした。                 (使徒言行録4章29・31節)

 

           「大胆に御言葉を語る」      深見 祥弘

 ネット社会の今、政治や社会、信仰など私たちに関わる事について発言をしたり行動したりすると、時に匿名の人々から誹謗中傷を受けるということがあります。またフェイクニュース(誤情報や意図的に改ざんした情報)によって、意図せぬことに利用されてしまうこともあります。そうした風潮の中で、わたしたちは発言したり行動することに躊躇を覚えたり萎縮をしてしまうこともあります。かつては、治安維持のためにという理由で、政治的社会的な言論や信仰が監視弾圧された時代がありましたが、今はネットによって監視や脅迫、また私刑ともいうべき事が行なわれる社会となりつつあることに強い危機感を覚えます。

 

 今朝の御言葉は、使徒言行録4章13~31節です。ここにはペトロとヨハネが神殿で説教をしたこと、聞いた多くの人たちが信じたこと、逮捕され議会で取り調べを受けたこと、そして釈放後仲間たちと祈ったことが書かれています。

 まず、ペトロとヨハネが逮捕されるまでのことをお話いたします。ある日、二人は祈るために神殿にきました。「美しい門」を通りかかると、生まれながら足の不自由な人がいました。二人がこの人をじっと見ると、男もまた施しをもらえると思い二人を見つめました。ペトロは彼に「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」(3:6)と言い、彼の右手を取ると、彼は躍り上がって立ち上がり、歩きだして神を賛美いたしました。

 二人が神殿に入るとこの人も従い、この人を見て驚いた人々も皆ついてきました。祈りを終えて「ソロモンの回廊」に来た時、ペトロは人々に説教をいたしました。それはこのような内容でした。

 ここにいる生まれつき足の不自由な男が癒され自分の足で立っているのは、わたしたちの力や信心によるものではありません。これはわたしたちの先祖の神が、人々に拒まれ殺されたイエスに栄光をお与えになられたことによるものです。神はイエスを死者の中から復活させられました。わたしたちはイエスの死と復活の証人です。この男におこった奇跡の原因は、復活のイエスにあります。わたしたちは、この男に「ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」と声をかけました。この復活のイエスの名が、この人を強くしました。この男が、わたしたちの呼びかけを、信仰をもって受け入れたので、この奇跡が起こったのです。あなたがたは、イエスを十字架に架けて殺してしまいましたが、それはあなたがたの無知によるものでした。自分たちの罪が消し去られるように、悔い改めてイエスを救い主と信じなさい。

 これを聞いて信じた人々は、男で五千人ほどになりました。

 

 次にペトロとヨハネが逮捕され、議会で取り調べを受けた時のことをお話します。二人が神殿で説教をしていると、祭司たち、神殿守衛長、サドカイ派の人たちが来て、二人を逮捕しましたが、日暮れ時であったので翌日まで牢に入れました。逮捕の理由は、イエスが死者の中から復活したと宣べ伝えたからです。翌日、大祭司カイアファを議長とする議会(71名)が開かれ、二人を尋問いたしました。「お前たちは何の権威によって、だれの名によってああいうことをしたのか」(4:7)。逮捕の理由は「死者の復活」を宣べ伝えたことでありましたが、議会では逮捕理由が変えられ、それは「だれの名によって」なしたのかと尋問がなされました。議会議員の中に、死者の復活を信じるファリサイ派の人たちがいたからです。

 ペトロは聖霊に満たされて言いました。「この人が良くなって、皆さんの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけて殺し、神が死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名によるものです。」(4:10) さらにペトロは詩編118編22節の言葉を紹介し、イエスこそが「隅の親石となった石」であると告げました。あなたがたが十字架で殺してしまったイエス(あなたがたに捨てられたイエス)は、今や栄光の座におられる。そのイエスは病の癒しだけでなく、罪と死、また終末における裁きから人を救う唯一の御方であると、聖霊の導きの中で語りました。  

 議会は、二人を退席させて協議いたしました。しかし議場にはペトロたちによって癒された男がいて二人の証言の正しさを裏付けていましたので、二人を処罰することができませんでした。二人を呼び戻した議会は、今後決してイエスの名によって話したり教えたりしないように命じました。二人は、「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください。わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです。」(4:19.20)と答えました。議員たちは、二人をさらに脅してから釈放いたしました。

 

 最後に釈放後のことをお話いたします。釈放後、二人は仲間たちのところへ行き、この間のことを話し、仲間と心を一つにして祈りを献げました。まず、詩編2編1~2節の預言を覚えて祈りました。「指導者たちは団結して、主とそのメシヤに逆らう。」つまり、領主ヘロデ・アンティパスに代表される地上の王たち、ローマ総督ポンテオ・ピラトに代表される指導者たちは、神が油を注がれたイエスに逆らいました。それは詩人が預言したとおり、神の計画がそのように行われたということでした。また今、ペトロたちの行っている宣教も神が与えてくださっている使命であります。ペトロとヨハネ、そして仲間たちは、「主よ、今こそ彼らの脅しに目を留め、あなたの僕たちが、思い切って大胆に御言葉を語ることができるようにしてください。」と祈りました。祈り終えると、その場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて大胆に神の言葉を語りだしたのでした。

 

 はじめにネット社会において、人の発言や行動がバッシングを受けたり脅されたりすることがあるとお話しました。わたしたちキリスト者も、その信仰によって発言をしたり行動することにおいて、そうしたことを経験することがあります。今朝の御言葉は、神が死者の中から復活させたイエス・キリスト以外に、救いは得られないことを告げています。次にこの救いの福音に対してなされる脅しに神が目を留めていてくださること、神が僕たちを聖霊で満たし福音を伝えようとしておられることも明らかにされました。そのことを覚えわたしたちは心を一つにし「主よ、今こそ彼らの脅しに目を留め、あなたの僕たちが、思い切って大胆に御言葉を語ることができるようにしてください。どうか、御手を伸ばして聖なる僕イエスの名によって、病気がいやされ、しるしと不思議な業が行われるようにしてください。」と祈るのです。そうするならば祈りが聞かれ、聖霊の満たしの中で大胆に神の言葉を語ることができます。

「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください。」(4:19) このペトロとヨハネの問いかけに、わたしたちが信仰の証しを立てていく時が来ているのだと思います。心を一つにして祈り、聖霊に満たされて、大胆に神の言葉を語り、イエスの名によって働きをいたしましょう。

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